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足がつる・・『芍薬甘草湯』について
 夜間、足の趾やふくらはぎがつった御経験はないでしょうか。これは脱水やミネラルバランスの崩れ、糖尿病、また血流障害などが原因と言われています。
夏場、又冬場も寝汗はかきます。体の水分が少なければ筋肉の拘縮をおこします。寝る前にコーヒーなどのカフエインやアルコールを飲むと利尿作用により 足がつりやすい状態をつくることになるのでお勧めしません。
「芍薬甘草湯」という漢方薬を御存じの方も多いと思われます。足がつったとき良く処方される薬です。
これは『芍薬』と『甘草』から構成されています。『芍薬』は、あの“立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花”と美しい女性の立ち振る舞いを花にたとえたことわざに出てくる、あの芍薬の根です。気持ちを落ち着けたり、血流を良くしたり、痛みや筋肉のこわばりを和らげる作用があります。
甘草は 甘草の根です。消炎鎮痛作用があり、神経痛に効果があります。漢方は即効性がないと思っておられる方がいます。しかし、この処方はすぐ効果を発します。お湯に溶かして服用すると速く効きます。他の漢方薬との違いは、一日3袋も飲まないことです。甘草が多く含まれており、低K血症や偽アルドステロン症を起こすことがあります。低K血症では、倦怠感や浮腫、動悸などさまざまな症状がでます。又アルドステロンはナトリウムをため込みます。多量の甘草摂取は、アルドステロンが増加してないのにもかかわらず、あたかもアルドステロンが増加しているような症状(顔や手足のむくみ・脱力感・嘔気など=偽アルドステロン症)になります。
頻繁に足がつる方は、足のつりやすい状態を治すことが大切です。
栄養不足、水分不足の改善や、足を冷やさないよう温める、ミネラルを摂るなどを心掛けてみてください。
ニューノーマル時代の冷え性対策
 謹んで新年のお祝を申し上げます。
 冬、一年の中で一番寒い季節になりました。「冷え」を感じる方には辛い季節です。「冷え」は東洋医学の考え方で、西洋医学にはありません。何かの事情で自律神経が乱れ体温調節が下手になってくると「冷え」を感じやすいのだそうです。
冷えには①手足指先が冷える②下半身が冷える③お腹が冷える④全身の筋肉が冷えると4つに分かれます。①~➂の関しては自分である程度対策することで緩和することができます。
 まずは歩きましょう。身体を動かすことで全身の血流が良くなります。足の血流も良くなります。
気温の下がる夜間に冷えを軽減できるように風呂あがりは足のストレッチをしましょう。
シャワーでなく、浴槽につかりましょう。循環も良くなります。
人参、カボチャ、セロリ、ゴボウ、玉ねぎなどビタミンA・B1・Eをとりましょう。動脈硬化予防になるし、体温上昇、血行促進作用もあります。生姜,根菜類は、体を温める作用もあります。生姜ベースの漢方薬もお勧めです。
 ニューノーマル時代は家に閉じこもりがちです。自分の健康はまずは自分で気が付き管理をする、予防すること。
自身が病気にならないような生活を心掛けましょう。
機能強化加算について・・・・・当院の取り組み
【当院は「かかりつけ医」して、必要に応じて次のような取り組みを行っています。】

➀他医療機関の処方薬も含めた医薬品の把握と必要な服薬管理

②健康診断の結果等の健康管理に関する相談

③保健・福祉サービスに関する相談

④診療時間外・夜間休日の対応 連絡先はこちら  ➡📞 088-654-5022

⑤必要に応じて専門医や専門医療機関へ紹介
帯状疱疹のワクチンを知っていますか
最近帯状疱疹ワクチンのコマーシャルがあることを御存じでしょうか。コロナワクチンではなく、帯状疱疹?と不思議に思っている方もいらっしゃると察します。
帯状疱疹は私たちが子供の頃にかかった水ぼうそうのウイルスが脊髄の神経節に潜伏しており、疲れなど免疫力の低下をきっかけにウイルスが再活性化し痛みと発疹を発症するものです。
若い世代にも帯状疱疹にかかる方が増加しています。この頃の子供さんは水痘ワクチンを接種するため、水痘に罹患する子供さんが減っています。そのため大人は水痘にかかった子供さんと接することがないので以前のように大人が免疫力を活性化出来る機会が減ったことも、若い世代に帯状疱疹が多い理由の一つです。
このコロナ禍で帯状疱疹にかかる方が増えている原因として、①コロナ感染による細胞性免疫の低下②コロナ禍におけるストレスの増加③生活環境や食生活の変化による免疫力の低下などが考えられています。確かに当院の外来にも帯状疱疹にかかった方が増えてきました。
帯状疱疹にかかると痛みとともに水ぶくれを伴う発疹が現れます。抗ウイルス薬の内服薬が必要です。皮膚症状が治っても痛みが残り、帯状疱疹後神経痛に移行する方もまれではありません。
帯状疱疹のワクチンには従来の水痘ワクチン(1回接種)と新しい不活化ワクチン(半年以内に2回接種)の2種類があります。費用や接種対象者にも違いがあります。補助し帯状疱疹のワクチンは任意ですが、かかれば重症化することもあるということを御理解していただきたいと思います。
ニューノーマルな日常生活をする
春になればwithコロナからafterコロナの話をと思っていましたが、どうやらコロナ感染は終息する気配はありません。しかし、いつまでも引き込んでいるわけにはいきませね。第7波が来てもしっかり押さえる体制を整えましょう。
①ワクチン接種をしましょう。どこかのコマーシャルの通りです。~自分と大切な人を守るために~
②ソーシャルディスタンスを徹底しましょう。
③メリハリをつけたマスクの着用をしましょう。周囲に人がいないところは大丈夫。熱中症には気をつけてください。
④手洗いを継続しましょう。
⑤どうしても複数で集まらねばならないときは、感染リスクを回避する工夫をしましょう。
⑥部屋は適時換気をしましょう。
⑦お出かけして、感染が気になるなら検査を受けましょう。無料PCR検査を実施しているところもあります。
⑧お子様やご自身の必要な検査や受診は、後回しにせず、感染防止対策をして受けてください。病気の発見が遅れることがあります。
たぶん、コロナ感染がなかったころのような日常にはもう戻ることはないように思われます。
私たち一人一人が、感染防止対策を日常に取り入れた“ニューノーマルな生活や働き方”を受け入れて、活動をしはじめていきましょう。
テレワークやZOOM学習による健康二次被害
テレワークやZOOM学習で座っている時間が長くなっていませんか。座りすぎは心にも体にも良いことではありません。
①パソコンの画面を長時間見ることで、視力低下やドライ・アイになります。エアコンの風の向きを調整し、加湿器を準備することも忘れないようにしましょう。
パソコンの文字を大きくすることも良いと思います。パソコンモニターを見る角度は、水平方向よりやや下向きにする方が涙の蒸発を防ぐことができるようです。
一時間に10分~15分は休憩をしましょう。
②部屋に閉じこもる毎日は、気分も落ち込みがちになります。交感神経と副交感神経のバランスが悪くなり、自律神経が乱れてしまいます。朝が起きづらいということはありませんか?立ち眩みが起こったりしていませんか。自律神経を整えるには規則正しい生活が大切です。主食、主菜、副菜をそろえて食べましょう。ビタミンD不足に注意しましょう。日光に当たることで作られるものですが、サケやブリ、シイタケにも豊富に含まれています。朝食は採りましょう。野菜は一日350g摂りましょう。手のひらいっぱいぐらいの野菜の量です。脂質、砂糖、塩のとりすぎに注意しましょう。
③相談相手、愚痴をいう相手を見つけましょう。みんな同じ気持ちです。そして相談されたら、相手の話を聴く姿勢が大切です。
④日常生活で動くことを意識する必要があります。階段を上り下りしたり、筋トレもいいでしょう。
無理をせず、感染を予防しながら、少しずつ体を動かす機会を増やしましょう。
春はもうすぐです。
喫煙とコロナ感染
新しい年を迎えました。コロナ感染の広がりがすごくて、「新しい年は“ポストコロナ”の話」と思っていたのですが、もう少し先にしたいと思います。
今年は、“喫煙とコロナ感染”に関するお話からいたします。
これは喫煙とコロナウイルスの科学的知見についてのWHOの発表です。
喫煙は、心血管疾患、癌、呼吸器疾患、糖尿病などの方にとって危険因子です。そして、これらの持病を持っている方は新型コロナウイルスに対してより脆弱で、感染時には重症化しやすいということです。確実な根拠文献は見つからなかったのですが、喫煙がコロナ感染で入院されている方の病気と死亡の重症度の増加に関連していることは間違いないようです。国立国際医療研究センターなどが昨年2月までに新型コロナ感染とコロナ感染重症化リスクの関係の分析をした結果があります。喫煙者のECMOが必要な(重症化)リスクは、喫煙歴がある方とない方を比べたら重症化リスクは、喫煙歴がある方はない方と比較すると、男性で1,51 倍・女性で1,91倍になると書かれていました。タバコを吸ったことがある方は、持病がある方が多く、重症化リスクが高まっているということです。
喫煙が非喫煙者に比較し、新型コロナウイルスで重篤になる可能性が高いという証拠が出たら、喫煙者は煙草をやめたいと思うはずです。
今はコロナ感染の広がりがすごい。重症化は少ないと聞きますが、喫煙歴のある方は、感染対策を徹底しましょう。何よりもタバコを止めることが喫煙による病気を予防し、リスクを下げるために重要です。
今年は、皆、健康でいてほしいですね。